<必見!>大学生は留学する意味ない?メリットとデメリットを紹介

海外のススメ
執筆者
saku

地方の大学院生。
大学院で得た知見や研究のアウトプットの場として、ブログ執筆を開始。
中国地方の公立大学でオーストラリアやフィンランドでの語学・デザイン留学の経験を経て、関西圏の大学院に進学

学位:国際文化学(学士)
専門:人間文化学、生活デザイン、ファッションデザイン、サービスデザイン
資格/免許:日本語教員、図書館司書、学芸員、色彩検定、ファッションビジネス検定

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はじめに

ここ近年、自分の興味ある分野や英語の勉強のために留学する大学生が多くいます。


皆様の中にもできることなら海外へ行ってみたい!留学したい!でもすこしハードルが高いかも・・・と考えている人もいるかもしれません。


この記事では、1年の交換留学や1か月程度の短期留学を経験した僕が留学のメリット、デメリットについて分かりやすく解説します!


また学位取得留学や海外TAを経験した友人にも話を聞いて参考にしています!。

留学の種類について

一口に留学といっても様々な種類があります。

まずは期間や目的による分類です。

  • 短期留学(研修含む)(1週間~1ヶ月)
    →短い期間でその国の文化や言語に触れる
  • 交換留学(半年~1年間程度)
    →日本の大学に籍を置きながら、関連性のある専門性の大学で一定期間学習する
  • 学位取得型留学
    →学位(学士、修士、博士)のそれぞれ取得目的に必要な期間、海外の大学に在籍し、専門性を高め、学位を取得する
  • 海外TA
    →特に言語の専門分野を持つものが現地の教育機関で指導補佐の業務を行いながら、自身の学びを深める。日本語教員養成課程の学生が一連の学びの中で行うカリキュラムも多い

次に滞在方式による分類です。

  • ホームステイ
    →現地の家庭が留学生を受け入れ、日常生活をサポートしてくれる制度

  • →大学の施設内外にあり、一部屋に何人かの留学生が生活する
  • アパート(共有エリアあり)
    →一つの共有エリアの中にプライベート空間(個室)がある。共有エリアは2-4人程度で共有することが多く、そこにはバスやトイレ、キッチンなどがある。アパートによって家具の有無などが異なるため事前に条件を確認する必要がある。(1年以上の場合は、リサイクルショップで購入したり、連らるしたりする方法もある)
  • アパート(共有エリアなし)
    →いわゆる日本の一般的なアパートと同じスタイルであり、プライベート空間の中に生活必需品がそろっている。アパートによって家具の有無などが異なるため事前に条件を確認する必要がある。(1年以上の場合は、リサイクルショップで購入したり、連らるしたりする方法もある)

留学のメリット・デメリット

「留学」を紹介する広告やエージェントなどではついメリットばかりをアピールしがちですが、留学にはもちろんたくさんの得られるものがある反面、デメリットもあります。

留学を考える際には、これらのメリットとデメリットをバランスよく考慮し、自身の目標や状況に合わせて慎重に判断することが重要です。

留学のメリット

  • 語学力の向上

    現地での生活や学習を通じて、その国の言語を習得する機会が得られます。言語スキルが向上することで、国際的なコミュニケーション能力が高まります。
  • 異なる文化の理解

    留学することで、異なる文化や習慣を直接体験し理解することができます。これにより、国際的な視野を持つことができます。
  • 学問的な機会

    多くの国々には優れた大学や研究機関があり、留学することでその国の専門的な知識や研究機会にアクセスできます。
  • 人脈の構築

    異なる国で学ぶことにより、国際的な友人や専門家との関係を築くことができます。これは将来のキャリアに役立つことがあります。
  • 自己成長

    新しい環境での生活や学習は、自己成長や自己発見の機会となることがあります。困難な状況に対処する力や適応力が養われる可能性があります。
  • 就活でのアピール

留学のデメリット

  • 費用

    留学には学費や生活費、航空券など多額の費用がかかることがあります。これは経済的な負担となる可能性があります。
  • ホームシック

    新しい環境や文化から離れることは、ホームシックになる可能性があります。家族や友人との離れ離れは精神的なストレスを引き起こすことがあります。
  • 文化の違い

    新しい文化に適応することは簡単ではなく、時には誤解や摩擦が生じることがあります。異なる社会規範や慣習に慣れるまでの適応期間が必要です。
  • 学業の厳しさ

    留学先の教育制度やカリキュラムが母国と異なる場合、新たな学習スタイルに適応する必要があります。これにより、学業の厳しさに直面することがあるかもしれません。
  • ビザや法的な手続き

    留学するためにはビザや滞在許可などの法的な手続きが必要です。これらの手続きが煩雑で時間がかかる場合もあります。

メリット・デメリット 対照表

上記でご紹介したメリットやデメリットは留学の種類や形態によって様々です。以下ではそれぞれの種類ごとにメリットとデメリットを◎○△×に分けてみたいと思います。

上記で挙げたメリットとデメリットを区別することなく、それを感じやすいか、感じにくいか、という点を基準に整理しました!(特に個人差が出やすい項目は△にしてあります)

例えば、、手続きの雑多さを感じやすい順番は◎→○→△→×
(あくまでも経験を基にした一意見としてご参考になさってください!)

短期留学(研修含む)(1週間~1ヶ月)交換留学(半年~1年間程度)学位取得型留学海外TA
①語学力の向上
②(現地に対する)異なる文化の理解
③学問的な機会
④人脈の構築
⑤自己成長
⑥就活でのアピール
⑦費用が高い×
⑧ホームシック
⑨文化の違い
⑩学業の厳しさ×
⑪手続きの雑多さ×

では、それぞれ解説していきます!

①語学力の向上

まずは何といってもこれ!

英語をはじめ、留学先としても人気がある中国や韓国、スペインなどの現地の言葉を学ぶといった目的で留学を考える人も多いのではないでしょうか?

では、その国に行くだけで、いとも簡単に言葉を習得することができるのでしょうか?

実際に留学を通して、英語を流暢に話せるという人も多くいますが、ただその国で生活するだけではなかなかそうはいきません。

また数週間~1ヶ月程度の短期留学では英語に苦手意識をなくすことはできても、英語の能力を飛躍的に上げることは難しいでしょう

よく、大学やエージェントのプログラムでは「語学・文化研修(留学)」のような名前が入っていることもありますが、実際人間が英語の耳になれるまでには最短で3か月ほどかかるといわれています。

その常識を考慮しても、なかなか1ヶ月で英語力を伸ばすということは考えにくく、そのような目的を強く持つなら1年程度の交換留学以上をお勧めします!

短期留学では短期で文化を体験できるというメリットがあるため、そちらに比重を置くことがいいと思います!(詳しくは②⑧⑨で解説します)


②(現地に対する)異なる文化の理解

「海外での生活=その国の文化を知ること」といっても過言ではありません。

日本で当たり前と思ってたことは、実は当たり前ではないということが多くあり、それを知ることは留学と醍醐味です。

僕はフィンランドに1年間留学していましたが、国民性は非常に日本人とよく似ているといわれるものの、ヨーロッパならではの文化や自然を楽しむハイキングやサウナ、ベリーピッキングの文化、家族で楽しむクリスマスの文化などを実際に体験し、本当に楽しく過ごすことができました。

単純に文化を体験するだけではなく、それを通じてその国の歴史や考え方にアクセスすることで新たに視野が広がり、そこで得た思考は今後の生活できっと役に立ちます。

このメリットは短期留学でも最低限は得ることができるかなと思います。大学やエージェントが運営する短期留学では、文化研修と名前が付くことがあるように、「文化」に触れるということが大きな目的になっています。

そのため、限られた期間の中には、現地の生活や文化をできる限り体験できるようなプログラムを用意されていることが多くあります。

しかし、「文化」というのは季節のイベントとも結びつきが強いため、なかなかその文化を表面的には体験できたとしても、深く文化のことを知れるか?と言われると正直難しいところです・・・

そのため、短期留学では、「文化を体験する」とわりきるのも目的意識として大切です!

③学問的な機会

これは留学の種類によって、明確に内容が分かれます。

短期留学でおいては、基本的には「ランゲージセンター」のような語学センターや語学学校に籍を置くことが多いと思うので、毎日カリキュラムに沿って、現地の言葉の指導を受けるというのが一般的です。

しかし、前述したように、耳が他の言語に慣れるにはおおよそ3か月程度かかると言われているため、飛躍的に英語力の向上を期待できるかと言われると難しいかなと思います。

ただ、短期間とはいえ、現地で語学を学ぶにはかなりのメリットもあることは事実です。

まず、最大の特徴は、(基本的には)全て英語もしくはその国の言語で授業がされるということです。

日本の授業では、日本で英語を指導されますが、海外ではネイティブの講師が指導するため、外国語で授業されます。

そうすると、ひたすら外国語を聞き、外国語で理解する必要があるため、徐々にその言語への苦手意識が薄れていきます。

また質問などをする場合やディスカッションをするときも常にその言語で話す必要があるため、自らどのように話したら伝えやすいかを調べ、表現の幅を広げていくことにつながります。

このように、自然体で積極的な学びをする必要が生まれるため、そういう意味ではかなり有意義なものであると言えます。

もう一つの特徴はアクティブラーニングがメインであることです。

日本の講義だと、講義形式の割合に比重が置かれていることがまだ多いですが、海外の講義では学習者の主体性を重んじるため、アクティブアーニング(積極的学習)の形式がメインになっていることが多いです。

もちろん、教えなければいけない内容はしっかりと教えますが、その後ではグループワークやゲーム、ディスカッション、ディベートなどの取り組みをして、学習内容をより理解しやすくします。

もちろん、そこでの会話も外国語で行うため、会話量も増え、理解促進されというような短期留学生にとっては一石二鳥な環境であると言えます!

④人脈の構築

人脈づくりも留学生活の充実度を左右する大事なポイントです。

この「人脈」というのは、短期留学かそれ以外かで得られるものは大きく違ってくるという印象を僕は持っています。

短期留学

短い期間の滞在のため、同じ環境下にある留学生と特に関係を築きやすいと言えます。

授業が同じであったり、放課後のアクティビティを機会に仲良くなりやすいため、積極的に声をかけると、昼食や休日を過ごす仲まで発展することも!

注意点として、同じ大学から派遣された日本人とだけ関わりを持つようになると、そこだけでコミュニティが完結してしまうため、留学中であると割り切って、そこでしかできない友達作りをしてみよう!

中・長期留学

中・長期留学は短期留学と比較して、定員、参加者が少ないため、他の国の留学生だけではなく、現地の学生とも深い関係を築きやすい環境であると言えます。

特に専門性を共にする人が集まるため、濃密なディスカッションや創作・研究活動を通じて多くの人とかかわることができます。

また留学生が多い大学では、留学生交流プログラムが盛んなため、そういう機会に積極的に情報収集し、コミュニティを増やすことでプライベートの時間もより充実させることができます。


僕も留学中の長期休暇は留学生の友達と旅行に行ったりと本当に楽しい日々を過ごしました♬

⑤自己成長

留学中には様々なところで成長できる場面があります!

まずよく言われるところだと、マネジメント力

留学においては準備の段階から、現地で学習している最中も基本的には自分のことは自分で、という意識をもって取り組まなければいけません。

もちろん短期留学や交換留学の場合、間に大学やエージェントがサポートに入ってくれる場合も多いですが、具体的な手続きは自分が責任をもって行わなければなりません。

もし、何か質問がある場合は先方に問い合わせて解決したり、余裕を持って準備のスケジューリングを組んだりというようなことが必要になります。

その他にも、他の文化や母国語をもつ人々と円滑にコミュニケーションをとる能力や問題解決力など留学は単なる文化や言語の学びに留まらず様々な成長をさせてくれます。

⑥就活でのアピール

大学3年生から始まる就活活動。

留学は学生生活で力を入れたところ(いわゆるガクチカ)としてもアピールしやすいポイントです。

ただ注意してほしいところは、ただ留学したからと言ってそれだけですべて就活で有利に働くかというというと決してそうではありません。

現在、グローバルな人材の需要がより高まり、大学側もそういうプログラムの開発に努めています。

そのため、「留学経験者=珍しい」わけではなく、特に1ヶ月程度の短期留学の経験者は当たり前のように存在します。

というわけで、正直、、一つのメインポイントとして就活でアピールできる人は最低半年以上の中期留学を経験している人ではないかと考えます。

また就活でアピールする時に重要なのは、留学したという事実ではなく「なぜ留学をしたのか(動機・目的)」「留学で学んだこと」「留学での大変・失敗したこととその対応策」「留学での学びを入社後にそのように生かすか(展望)」です。

1年程度の留学だと3年次に渡航したとして、早くて帰国するのが4年次の6月以降になるかと思います。

本来だと、多くの企業はメインの採用を終えていますが、留学経験者、スポーツ経験者のように特殊な経験をもった学生を採用するために、時期をずらして採用人数を絞りながら採用活動を続けているところもあります。

⑦費用が高い

留学と聞いてネックなポイントと言えばこの「費用」問題。

一体、海外に行くのにいくらかかるのだろう。。と留学に一度でも興味を持ったことがある人は調べたことがある人もいるかと思います。

これについては留学の期間や滞在形式によって大きく左右されるため、一様に言うことはできませんが、短期留学であれば大学のプログラムとして渡航するため通常より安く留学することができます!

交換留学などではJASSOの留学支援などで、申請が通れば支給型の援助を受けることができます!

僕も交換留学中は1ヶ月8万円の支援を受けながら留学生活を送ることができました!

⑧ホームシック

これは人によりけり、、、というところで細かい説明は省略します。
僕はあまり感じなかったですが、長い海外生活を送る中で、ホームシックを感じ、精神的に不安定な状態になってしまう人も少なくありません

あまりに深刻だと、留学を途中で中断するという決断をする人もいます。

具体的な対策というのは難しいですが、事前に渡航先のことをよく調べておいたり、定期的に日本の友達や家族と電話をしたりするなど、ということをしている友達はいました。

⑨文化の違い

この「文化の違い」というのは②で挙げた現地に対してというよりは、一緒に生活する留学生同士のものと考えてください。

これは滞在の形式と大きく関わってくることですが、特に留学生同士でのシェアルームやホームステイを経験した人の話ではよく聞きます。

シェアルームでは共有スペースを複数人で使うことになりますが、そこでは基本的に別の国の学生と一緒になることが多いです。

僕はあまり実体験としてはないですが、友達が自分のルームメイトがキッチンの使い方が悪く、なかなか片づけられていないという不満をこぼしていました。。

⑩学業の厳しさ

これは特に交換留学、単位取得留学に当てはまります。

この二つの形式では、日本で大学の授業を履修するのと同じで、自分で授業を選び、出席し、最終課題を提出し、成績(単位)を取得します。(交換留学はそこで得た単位を日本で在籍している大学に報告します)

外国語でそれらを行うのはなかなかハードルが高く、苦戦することも多くあります。

僕はフィンランドに留学してたため、フィンランド語で行われる授業がありました。

内容に興味はありましたが、全く理解できなかったため、現地の友達に翻訳をお願いして、なんとか乗り切りました

⑪手続きの雑多さ

留学をするには準備段階から多くの手続きが必要になります。間に大学やエージェントが入ることで簡略化されることもありますが、多くは自分で大学関係や渡航関係の書類をそろえる必要があります。

締切が限定的だったり、もしできていなかったら、予定通りに渡航できないなんてことも起こりうるので慎重に、計画的に進めましょう!

留学を目指す皆さんに伝えたいこと

①目的を明確にしよう

留学を決めるときには、まず目的があることでしょう。

「一体、何のために行くのか?」というのが、もし漠然としているのであれば、明確に文章にしてみてください。

複数あっても構いません。

それがあれば、留学中に困難なことがあっても、モチベーションを維持できると思います。

もし「誰かに勧められて」などと適当なことで留学すると、最初は楽しい留学でも途中から「なんか楽しくない」というようにモチベーションを下がってしまいます。

②就活スケジュールを視野に入れよう

これは是非皆さんに知ってもらいたいことです。

1年以上の留学は大学卒業後のビジョンに大きく関わります。

3回生から4回生の間に渡航することを踏まえると、日本ではその頃に就活セミナー、就活解禁、就活活動、真っ最中ということになります。

そのようなこともあり、留学生は就活状況や仕組みに疎いという印象があります。

しかし、それでは、せっかく留学して多くの経験や学びがあったのにうまく就活でアピールすることができません。

そのため、留学前からインターンをはじめ就活サイトから情報を収集し、留学中にも徐々に就活を進めていくことをお勧めします!(コロナの影響で、ある程度オンラインでも就活はできます!渡航先にリクルートスーツがあるとなおよし!)

③何事も積極的に!

留学での学びは、同じ期間、同じ場所に100人が留学してもそこで得られる学びの量はまちまちです。

それは、留学生が主体的に取り組むか否かによって学びの質が関わってきます。

これは、大学内だけではなく、例えば「留学生同士で遊びに誘われた時」などに積極的にJOINすることで、そこから得られるものが多くあるんだ!という意識を持てるかというところになります。

是非、留学を検討する皆さんには、学習、プライベートの両面で主体的な学びを目指してください!

大学生活海外のススメ
執筆者
saku

地方の大学院生。
大学院で得た知見や研究のアウトプットの場として、ブログ執筆を開始。
中国地方の公立大学でオーストラリアやフィンランドでの語学・デザイン留学の経験を経て、関西圏の大学院に進学

学位:国際文化学(学士)
専門:人間文化学、生活デザイン、ファッションデザイン、サービスデザイン
資格/免許:日本語教員、図書館司書、学芸員、色彩検定、ファッションビジネス検定

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