ここ数年、何かと耳にすることが増えたであろう、この”サービスデザイン”
「サービスをデザイン?」と思われる方もいるかと思いません。(半分は正解です)
特にアプリ開発などUI・UXの領域で使われることがあります。
新たなサービスを生み出す際に有効となる”サービスデザイン”という概念(学問??)について、簡単にわかりやすく解説します!
STEP1. サービスデザインとは?
まず初めに”サービスデザイン(Service Design)”の言葉の意味について確認します。
”This is Service Design Doing(2020)”によると、サービスデザインは以下のような定義がなされています。
サービスデザインは、サービスにイノベーションを起こし(新しいものを作り)て(既存の)サービスを改良し、クライアントにとっては有益で使い勝手が良くて望ましいサービスを、組織にとっては効率的かつ効果的なサービスを、実現するのに一役買う。ホリスティック(全体的)で他分野にまたがる統合的な新しい分野だ。(シュテファン・モーリッツ)
This is Service Design Doing サービスデザインの実践
サービスデザインとは、すでに確立されたデザインのプロセスとスキルをサービス開発に応用する取り組みである。既存のサービスを改善し新たなサービスを作るための、創造的で実践的な方法だ(Live|Work)
This is Service Design Doing サービスデザインの実践
サービスデザインとは、あなたが提供するサービスを有益で使いやすく、効率が良く効果に優れた希望通りのものにするための取り組みだ(英国デザイン・カウンシル)
This is Service Design Doing サービスデザインの実践
世界のデザイナーはこのようにサービスデザインを考えていることはわかりました。
とは言っても、、、この内容だけを見ると、、だから一体「サービスデザイン」とは何か?具体的な定義がなされていないのでは??
そこで、ひとまずは「サービスデザイン」は新しいサービスを生み出したり、既存のサービスを改善したりすることを目的とした実践的な方法(手段)であると抑えておきましょう!
STEP2. サービスデザインの基本は?
サービスデザインの基本は、顧客のニーズや要求を理解し、それを満たすためにサービスを設計することです。ここでは、サービスデザインにおける基本的なステップをご紹介します。
①ユーザーのニーズの理解
まず初めの段階では、顧客のニーズ、要求、および課題を特定します。
この基盤となる知識や条件が分からなければ、サービスデザインの次のステップに移ることができません。
具体的にそれらを理解するために何をすればいいのだろうか?方法はいくつもありますが、代表的なのは調査やインタビューを行います。これらを掘り下げた説明については次回に!
②サービスのマッピング
①で得られた顧客のニーズや要求、課題を整理し、サービスの提供プロセスを作成します。
この情報整理の時のポイントとしては、「視覚化」すること。サービスデザインにおいてはすべての過程に利害関係者(ステークホルダー)が参加することが前提となるため、視覚的にまとめ、他の人に共有しやすいようにしましょう!
視覚化の方法として、有効なものはマインドマップです。詳しくは下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください!
③サービスの設計
ここでは具体的にサービスの内容と全体をレイアウトします。様々な手法があり、ジャーニーマップやステークホルダーマップ、システムマップなどを用いることが多いと思います。これについても後日詳しく記事をまとめたいと思います。ここでも視覚的にまとめることが大切です。
④プロトタイピング(試作)&実装
③で定義したサービスの機能やプロセスを明確化し、UI/UXデザインなどに落とし込みます。まずは試作とし、大まかに整ったら、テストを行います。
これで問題やエラーがあった場合はそれらを取り除くことができたら、いよいよサービスを実装し、顧客に提供します。
⑤サービスの改善
①~④が実践出来たら、、終わり??(いえ、そんなことはありません!)
サービスデザインのプロセスは一連の流れを何度も継続的に繰り返すことで、よりサービスの品質を向上させることが重要であるとされています。
そのため、定期的にこのサイクルを繰り返し、徐々にサービスを改善していきましょう!
サービスデザインにおいては、初めから完璧を目指す必要はありません。徐々にレベルを上げていきましょう!まずはやってみることが大切です。
STEP3. まとめ
ここまで、読んでいただきありがとうございます!
サービスデザインの基本はお判りいただけましたでしょうか?
本日ご紹介しましたサイクルを何周も何周も回すことでより、理想的かつ求められるサービスにステップアップします!ぜひ、実践してみられてはいかがでしょうか。
最後におさらい
①ユーザーのニーズの理解
②サービスのマッピング
③サービスの設計
④プロトタイピング(試作)&実装
⑤サービスの改善
コメント