「マインドマップを作ってください」と言われたら皆さんはどのように、どのようなものをイメージするでしょうか?アイデアをまとめるときやプレゼンの準備にはなにかと用いる手法ではありますが、それによりどのような効果が得られるかを皆さんはご存知でしょうか?ここでは、マインドマップの定義から、どのようにして作成するのが効果的かをまとめてみました。是非、最後までご覧ください♪
STEP.1 まずはじめに
まず、マインドマップの背景について確認しましょう。
今日、様々な用途で用いられるマインドマップですが、どのように生まれ、現在に至るのでしょうか。
マインドマップとは、”人間の思考プロセスを可視化して、頭の中を整理、視覚化したもの”と言われています。これはイギリス人のトニーブザン (Tony Buzan)により1970年ごろに考案されました。
※このマインドマップ(MIND MAPS)とは(驚かれる方もいるかもしれませんが)ブザン・オーガナイゼイション・リミテッドの登録商標です。
日本でも教育関係者を中心に2000年以降に注目を集め、授業の一環や企業の研修、アイディエーションの中で用いられることとなりました。現在は特に、教育現場ではアクティブラーニングへの意識が高まり、マインドマップを用いた活動が取り入れられていることもあります。
STEP.2 マインドマップはなぜ大切なのか?
「まずはマインドマップを作ってみよう!」「アイディエーションの一歩目はマインドマップから」などと、1から新しいものを生み出す際のきっかけとしてマインドマップを有効と考える人は多いと思います。
効果① 理解の促進
マインドマップの大きな効果の一つには、複雑なものを単純化する効果があります。
これはどういうことかというと、マインドマップは単にひらめきを誘うだけではなく、マインドマップを作成する過程で、様々なキーワードや要素の関連を可視化し、頭の中を整理することができます。そして、これまでは直接的な関連を見出せなかったものでも、それらの間に関連性を見出すことができるなど、新たなはっけんをすることができます。
効果② 記憶の定着
「マインドマップで記憶力ってどういうこと?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、マインドマップには記憶を定着しやすくするという効果があります。具体的なことについては、次の章でご説明しますが、マインドマップは「文字」ではなく「絵」として、様々な要素を配置するため視覚的な刺激が加わり、人の記憶に残りやすいとされています。そのため、教育現場でも活用されることも多くあります。
効果③ 創造力の増大
これが、マインドマップの最も大きい効果といえるかもしれません。マインドマップは言わずもがな、それを作成することが目的ではなく、「アイデアを生み出したい」「頭の中を整理したい」などの目的で使われます。この時に「創造力」ということが大事になり、マインドマップは「キーワード」「要素間の関連性」「視覚的イメージ」などが絡み合って出来上がっています(詳しくは次章で解説)。そのため、同じことを文章だけで整理したときと比べ、表現の幅が広がり、創造力を高めることができます。
STEP.3 (重要)マインドマップのルールとは??
さて、マインドマップの効果が分かったところで、、いよいよ実際に書いてみよう!
と言いたいところですが、、皆さんはマインドマップのルールについて知っていますか?
マインドマップは無秩序にキーワードが配置されているように見えるかもしれませんが、最低限のルールがあるとされています。つまり、、このようにマインドマップを書こう!ということです。
まずは以下の写真をご覧ください。これは実際にマインドマップの考案者トニーブザンが作成したものです。つまりこれが「本物」のマインドマップです。これにはどのような特徴があるのでしょうか。
是非、以下の点を抑えて、マインドマップを書いてみましょう♬
ルール① メインキーワードから放射状
まず、皆さんが思い描くキーワードを中心に配置し、そこから放射状に枝(ブランチ)を広げていくことが、基本的なマインドマップの形となります。
ルール② 1ブランチに1単語
これはどういうこと?と思うかもしれませんが、マインドマップ上で、中心に配置したメインキーワードから、放射状に関連語で広げていく際には、線を引いて、その上にキーワードを配置します。この時に大切なのは一つの枝に載せるのは一つのキーワードにする、ということです。この時に大切なのはできる限り簡潔なワードを選ぶようにしましょう。また一つのキーワードから分岐する時には、3から多くても5本程度の枝にするようにしましょう。こうすることで、複雑になりすぎず、後で見返しやすいマインドマップにすることができます。
ルール③ ビジュアルを大切に!
マインドマップは「図」というより、「絵」と表現したほうがいいかもしれません。前章でも少し触れましたが、マインドマップは視覚的に構成することで、記憶力の定着や創造力の増大など最も効果を発揮することができます。そのため、モノクロではなくカラフルに、文字だけではなくイラストもあるといいでしょう。自分でルールを決めて、共通する要素には決まった色を使ったり、関連するイラストをキーワードの近くに書き加えたりするとより楽しいマインドマップになるかと思います。
ルール④ 関連性を明確に
マインドマップにおいて、複数のキーワードの関連を示すことは大切です。ブランチでキーワード同士で繋げながら書き進めていくと、後から他のキーワードとの関係性に気づくかもしれません。その時は、あとからで結構ですので、分かりやすく線で結んでしまいましょう。もし、一定方向の関係であれば、矢印などを活用してもいいかもしれません。その関係性はマインドマップを書いたからこそ気づけた重要なところです。
ルール⑤ 手を動かそう
マインドマップは手を動かすことで思考します。
近年は様々な技術が発達し、マインドマップをコンピューターツールで作成することも可能であるかのように思うかもしれません。
しかし、トニーブザンが提唱するマインドマップとは複数のキーワードを曲線で結ぶことで柔軟な思考となります。そのため、システマチックに図やオブジェクトを埋め込むような画一的な動作だけでは、思考に制限ができ、柔軟な発想ヘはなかなかつながりにくいと考えられます。
そのため、手を動かし、自由に表現することを大切にしてもらえればなと思います。
ルール⑥ 楽しく、自由に!
ルールと言いながら、若干矛盾するかもしれませんが、マインドマップを書くときに最も大切なことは「自由」に作るということです。細かい条件やルールは時として思考を制限することにつながります。
これまでに説明したルールを踏まえつつ、後は自由に思考や創造を楽しみましょう。
STEP.3 まとめ
マインドマップとは、トニーブザンが考案した極めて画期的な思考プロセスの方法であるといえます。
是非、皆さんも上で説明したことを意識しながら、新たな発見を楽しんでくださいね。
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